小さなカラダの、いちばん大きな輝き
2025年04月19日 11:27
娘は背が伸びません。
小さなころから、ずっと。
だから、いつも周りと比べてしまう自分がいました。
大丈夫かな、無理してないかな。
将来、しんどい思いをしないかな。
娘の病気がわかったあの日から、僕の心にはずっと「不安」という名前の影がついていました。
昨日、前の妻から連絡がきました。
「高校のHPに娘が載ってるから見てみてね。」
恐る恐る見てみると、そこには、書道パフォーマンスの舞台に立つ娘の姿。
なんと、センターに――
あの小さなカラダが、堂々と真ん中に立っていたんです。
仲間と息を合わせ、力強く筆をふるい、観る人の視線を集めている。
涙がにじみました。
「小さいこと」は、劣っていることじゃなかった。
彼女にとっては、唯一無二の“個性”だったんだ。
誰かの真似じゃない。
誰かに合わせる必要もない。
娘は、娘として輝いている。
そして、ちゃんと楽しんでる。
「高校生活、楽しいよ」
その言葉の意味が、画面越しに伝わってきました。
あの日からずっと握りしめていた不安は、気づけば手のひらからこぼれていました。
ありがとう。
僕に希望を見せてくれて。
そして、「不安な過去」をそっと癒してくれて。
あなたの人生は、きっともっと輝いていく。
その中心で、小さなカラダが大きな存在感を放ちながら――